素晴らしい絵画を見て感じること、思うこと。【美術の話】

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こんにちはヒロキです。

今までにたくさんの絵画を見てきました。

その中には引き込まれるような素晴らしい絵画が数多くありました。

歴史に名を残す人、今活躍している人、無名な人。

有名な人でも自分の好みには合わないなと思うこともあれば、無名でも心打たれるときがあります。

絵画に正解はありません、画家はみな自分の感情を表現するために試行錯誤しています。

そのもがきが時に宝石より美しい絵画を生み出します。

 

 

むき出しの感性を表現する


 

滝の絵を見て、滝の音や水蒸気を感じたり、人物画を見て描かれた人の感情を読み取ったり、風景画で風景の美しさに足を止めたり。

絵を見てそんな風に思うかなと言われるかもしれませんが、本当に素晴らしいと思える絵画には、心が揺さぶられます。

 

画家が感動したものを、伝えようとする中でその画家というフィルターを通って表現されるものはその人そのものと言っても過言ではないでしょう。

その画家が生きてきた中で感じたこと、好きなこと嫌いなこと楽しかったこと悲しかったことそのすべてが反映されます。

私が昔美術大学の予備校に通っていたころ、そこの先生が好きも才能の一つと言っていました。

実際絵を何度も見ていると、この人は絵が好きなんだろうなと思うことがあります。

そういった絵は作者自身が好きで楽しんで描いているから、とても素敵です。

「まず自分が楽しまなくちゃ、見る人が楽しめるはずがない。」

 

苦しみながら描いたんだろうなと思う絵もあります。

でも苦しみながらでも何かを表現しようと試行錯誤を繰り返しできた作品には人を感動させる力があります。

 

それもこれも作者が何を感じて描いているかが重要で、その思いに私たち鑑賞者は驚愕したり共感したりするのです。

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いい絵とは


 

私はよく美術館に行きます、美術館にはたくさんの絵が飾ってあります。

ほとんどの絵は見るだけで通り過ぎます。

けれどまれに絵に引き付けられることがあります。

ぐっと足を引っ張られたように絵に引き寄せられます。

その絵から離れがたい重力のようなものが確かにあります。

素晴らしい絵はうまい下手で判断するものではなく、見る人の感情を揺さぶれるかどうかだと私は思います。

写真のようにリアルの絵でも、ただリアルなだけの絵では心が揺さぶられることはありません。

リアルであってなおかつ何を描いているかが大事なのではないでしょうか、一瞬の劇的な場面をリアルな絵で描かれていたら、あたかも自分もその一瞬を目撃したかのように感じます。

 

落書きのような絵でも、本当の物よりリアルに感じることがあります。

その場合はきっと作者にとっての本当を描いているのです。

私たちは目の前の物をしっかり見ているようでその実、全然本当を見れていないことが多々あります。

友達の顔もまじまじと見つめることはなく、何となくの雰囲気でとらえています。

その時私たちは感覚に多くを頼っています。

その感覚をうまく表現した絵は、本物より本物らしく見えるのです。

人間の心は複雑です、いい絵も一言では表せないぐらい複雑なのです。

 

絵を見ていて本当にすごい絵を生み出すのはどれ程困難なのだろうと、この画家はこの絵を生み出すためにどれほど困難を味わったのだろうかと、思いを巡らすこともあります。

まがりなりにも、自分も創作者であるから作る楽しみも、作る苦しさも知っています。

 

それは正に表裏一体で、思い描いた理想を表現するためには、膨大な失敗が必要で、その上に立つ表現も不確かな物でしかない。

出来上がったものは理想とは程遠い、けれどそれでも何度も試行錯誤を繰り返し、時には苦しみと共に作り続ける。

 

そうやってボロボロになりながら描かれた絵はやっぱろその人自身だ。

その傷跡や喜びが見えるのだから。

 

何かを表現するということは、その何かを鏡にして自分を見ることでもある。

明るいものにひかれる性分なのか、暗いものにひかれる性分なのか。

何に興味関心があるのか、忍耐力や集中力諸々が含まれます。

だから絵を見るときにはその絵にはたくさんの感情があって生まれていることを意識してみれば、絵画鑑賞がもっと面白くなるかもしれない。

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正解は自分次第


 

絵に正解がないように、絵の見方にも正解はありません。

自由に感じていいのです、それが絵画鑑賞の最も素晴らしい点だと思います。

誰かの絵を見て、自分が感動したならその絵はきっとあなたにとって確かに価値があるのです。

 

時にはえらい評論家の意見を聞いてみることもいいです。

美術に対し理解を深めたり自分と違う考えを取り入れてみて、それでもやっぱりいいと思えるなら、自分の感動は本物です。

大事にしてあげてください。

 

人は美しいものにひかれます、けれどその美しいは時代によっても変わってくるし、人の好みもそれぞれで違ってきます。

 

だから自分で決めていいのです。

 

少なくとも私はそうしています。

 

自分がいいと思ったものをいいと認めると、自分の好きが見えてきます。

そうすると普段の生活、仕事でもこだわりが出来てきます。

それがみんなが探している自分らしさではないのでしょうか。

あなたもぜひ、自分の心を揺さぶる素敵な絵を探してみてください。

 

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