21世紀美術館・展覧会『美人画の雪月花』~感想~

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先日金沢の21世紀美術館の市民ギャラリーAで開催されている、『美人画の雪月花』を鑑賞してきました。

古くから女性は美の対象として、多くの画家や絵師に描かれてきました。

『美人画の雪月花』では江戸から大正ごろまでの美人画を中心に、春夏秋冬で分けて展示されていました。

 

大体の所要時間は30分から1時間ぐらいで作品点数は多すぎず少なすぎずの、適度な量だったと思います。

お客さんは意外なことに女性の方が8割ぐらいでした。

展示室を終え、出た所にミュージアムショップがありそこでは、展覧会に関連した様々な品物が置いてありました、私も展覧会とは直接関係はないのですが、とても素敵なしおりがあったのでつい購入してしまいました。

 

21世紀美術館とは


2004年に開館した美術館で、主に現代美術や、現代活躍しているアーティストの展覧会を精力的に開催している。

コンセプトは「町の広場」「真に開かれた美術館」そのコンセプト通り、美術館の前の広場にはアートであり遊具でもある不思議な物で子供たちが楽しそうに遊んでいるし、観光客は珍しがって写真を撮っている、みんなが楽しそうにしている。

そんなこともあり21世紀美術館は美術館特有の型ぐるしさがなく、見に来る人も若い人のほうが多い、展覧会も私たちと同じ時代に生きているアーティスト達で、そういったアーティスト達が投げかける、問題や喜びは私たちに強く伝わる、きっと私たちも彼らと同じ悩みや喜びを感じているのだから。

建物はほとんどの壁がガラス張りで、とても開放感のある建物だ、美術館の中には有名な透明なプールがある、ほかにも素敵な作品であり建物でもあるインスタレーション作品が至るとこに設置されており、楽しい驚きにあふれている。

 

金沢21世紀美術館

https://www.kanazawa21.jp/

 

美人画の雪月花


雪月花とは日本の古来から親しまれてきた美しさを表す言葉で、冬の雪、秋の月、春の花のようにうつくしいということ。

この展覧会では四季をテーマに様々な美人画が展示されていた。

正に四季とりどりの美しさである。

着物を着た、女性を今ではほとんど見ることはできないが、絵の中の女性たちはみんなとても華やかで美しい着物で着飾っていた、こだわりつくされた女性の着物は正に粋であり、うっとりとするほど美しい。

その華やかな着物と対照的に、ほのかに見せる無地の肌、それらが対照的で女性のはかなさやか弱さが伝わってくる。

江戸時代などは圧倒的な男性社会で女性の立場は今よりもずっと弱かったはずだ、だからか絵の中の女性たちにもその雰囲気が現れていた気がする。

だが最後の冬の展示室では一枚だけ自信をもって前を見つめる女性が描かれていた、その絵は大正時代に描かれたのだろうか、女性の強さや美しさが表現されており、女性が活躍する時代の訪れを感じさせる。

 

日本の絵画の美しさはやはり線に出ると思う、美しい線は線だけで書き手が表したい気持ちを見る人に伝える、そんな線をつむいで描く女性と着物はとても美しい。

 

見どころは女性の着物、とても美しい模様が描かれた着物にはほれぼれとする。

失われたものはどうしても美しく感じる、着物は確かに今も存在するけれど、なんだか生活から切り離されてしまっている。

美人画の雪月花の女性たちは着物も体の一部かの様に着こなしている、美しい女性を見ることは結局男女問わず好きなのではないだろうか。

過去の絵師たちを魅了した女性たちの美しさは健在である。

会期は8月30日まで

金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA

美人画の雪月花

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