東京国立博物館モナ・リザ展、謎多き美女の来日

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天才で万能の人と呼ばれるレオナルドダヴィンチによって描かれた『モナ・リザ』は世界でもっとも有名な絵画の1枚だ。

現在はルーブル美術館に所蔵されており、ルーブルの門外不出の秘宝と言われている。

その秘宝がが日本に一度だけ来日したことがある。

 

東京国立博物館モナ・リザ展


1974年長嶋茂雄が巨人軍を引退した年に、モナ・リザはフランスからはるばる海を渡り日本の東京国立博物館に来た。

この展覧会を開くにあたって、田中角栄総理大臣とポンピドゥー大統領が尽力したというから驚きだ、モナ・リザがフランス国民にとってどれほど大切な物かがよくわかる。

 

当時の新聞にポンピドゥー大統領のメッセージが載せられている。

「観衆のみなさん。フランス人の心にかくも親しい女性大使があなた方に向かう。フランス人の一人一人は、それぞれの時代を通じて彼女のほほえみうちに自分の生命の神秘と、動かしがたい運命を見たと信じてきた。精神の進行と肉体への信仰が調和している西洋美術の象徴ばかりでなく、あらゆる時代とすべての国における人間の存在を、この平明にして複雑なる絵の本質の内に見出されんことを」

フランス人らしい詩的でシックな文章だ。

 

モナ・リザ展は大盛況で新聞などでも大々的に取り上げられられた。

来場者数はなんと150万人、これは美術館の来場者数としてはすさまじいことで、2019年東京で開催されたフェルメール展ですら、来場者数は68万人である。

いかにモナ・リザが人を惹きつける魅力持っているのかのがよくわかる。

 

 

謎多き美女

モナ・リザの魅力は、作品の内外に謎を持っていることにある。

モナ・リザの目線はどの方向から見ても鑑賞者と合うようになっており、見る人が自分に微笑んでくれていると感じるように計算されている。

そしてこの作品のモデルは誰なのか、様々な見識があるが、いまだ謎に包まれている。

ミステリアスな所が多い美女が私たちを見つめ微笑んでくれる。

私達は簡単に心を奪われてしまう。

そして考えてしまうその笑みの理由を、モデルが誰なのかを。

 

作者であるレオナルドダヴィンチもまた謎多き人であった。

多くの手稿を残しているが、逆さ文字を使ったり、暗示めいたものを書いたりしている。

様々なことが複雑に絡み合いモナ・リザは今も魅力を増していく、きっとそれはこれからも変わらないのではないだろうか。

 

再来日は困難

現在フランスの国有財産であるモナ・リザが近いうちに再来日する可能性は極めて低いルーブル美術館が改修工事をしたりして占めなければならに時にもしかしたら、貸し出すかもしれないが、日本に来るかはわからない。

フランスが劣化や破損を恐れどこにも貸し出さない可能性も大いにあり得る。

 

1974年東京国立博物館のモナ・リザ展がいかに特別なことだったかがわかる。

 

 

ダビンチ没後500年「夢の実現」展


本物のモナ・リザを見るにはフランスまで行くしかないが、東京で最新技術を用いて製作されたモナ・リザの複製画を見ることができる。

 

東京富士美術館で現在開催されている(2020,9/1~11/29)ダビンチ没後500年「夢の実現」展では東京造形大学の池上英洋教授をはじめ多くの人の協力をもとに現代の技術を用いてモナ・リザの復元画を制作した作品を展示している。

それだけではなくダビンチの作品とし認められている、ほかの16点の絵画も復元されており、それらを一堂に見ることができる。

もちろん本物と復元画は別物ではあるが、最新技術を用いられて製作された復元画は本物と別の味わいがある。

ダビンチが没して500年絵画は当然劣化する、それがより味わいを増すのだけれど、ダビンチが描いた絵と500年後の絵では色合いが変わってしまう、復元画ではダビンチが思い描いた当時の色合いを再現している。

復元画を見ることでより一層ダビンチへの理解が深まるのではないでしょうか。

しかもそれが16点も見れるというのだから、素晴らしい展覧会である。

 

 

東京富士美術館リンク

https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/profile-of-exhibitions/?exhibit_id=3202009012

 

私もいつかはフランスに行ってこのミステリアスな美女にお会いしたいものだ。

 

 

北のモナ・リザの紹介記事はこちら↓

絶対見たい名画/フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』【解説】

 

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