世にも奇妙な液体・漆ってなんだ!?

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漆とはどんなものですかと聞かれたら、みなさんは何と答えますか?

お椀やお箸が思い浮かぶけど、詳しくは知らないという人が多いのではないでしょうか。

私も子供の頃は漆と言われてもイマイチどんなものかわからなかったです。

今回の記事を読めば漆というものが何なのかちゃんとわかりますので、ぜひ読んでみてください。

漆は天然の塗料


漆は漆の木からとれる樹液です。

漆の木の表面を傷つけると傷ついた個所を覆うために乳褐色の樹液が出てきます。

その樹液を採取したものを生漆(きうるし)と呼びます。

木目がよくわかり、茶色く染まったような器はこの生漆を何度も木地に吸い込ませて、作られています。

でも漆のイメージと言えば黒や朱色じゃないの?

その通り漆のつやと深みのある黒はとても美しく漆黒と呼ばれています。室町時代の頃やってきた外国人たちがその美しさに魅了されたように、漆の代表的特徴です。

他にも室内の柱に使われたり、接着剤代わりに使われたり、正倉院宝物でも見られたり、古くからさまざまな所で活躍してきました。

黒漆


漆の黒を作るためには、生漆の水分を少なくして、透き漆というあめ色で半透明な漆を作り、そこに鉄分を加えることで化学反応がおき、黒漆ができます。

鉄分を加える方法は江戸時代に確立されたといわれています。

江戸時代の人は化学変化は知らなくても、経験でそのことを知っていました。

それ以前は墨の原料などに使われる油煙を混ぜて黒漆を作っていたそうです。

朱色漆


朱色の漆は透き漆に赤色の色粉を混ぜることで作ることができます。

他にも黄色や緑、青と言った様々な色を透き漆と色粉を混ぜることで作ることができます。

こんなふうにいろいろな色を作れるようになったのは意外と最近なのであまり知っている人は多くはないかもしれません。

黒漆や朱色漆を塗ったものが、私たちがよく知る漆塗りのお椀やお箸なのです。

漆の不思議

漆の乾き方はとても変わっています。ペンキや絵の具は湿度が低いほど乾きやすくなります。

けれど漆はその逆で湿度が高いほうがよく乾きます。湿度が低いと全く乾かなくなってしまいます。

乾くために時間もかかります、1日ぐらいは普通で長い時は2~3日かけないと乾きません。

漆は表面が乾いた後も1年ぐらいの間はゆっくりと時間をかけて乾いていきます。

その代わりしっかりと乾いた漆の塗膜はとても強く、何百年もの間使い続けることができます。

漆かぶれ


漆はかぶれるということを耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。

漆の原液が体につくとその部分がとてもかゆくなります。

個人差はありますが、とてもかゆくなり水ぶくれのようになったり蕁麻疹のようになります。

治療方法がなく、自然に治るのを待つしかありませんが、ただ漆かぶれが原因で死んだという話は聞いたことがないです。

徐々に免疫力が付くので漆を扱う職人はかぶれにくくなっていきます。

しっかりと乾いた漆であればかぶれることはありません。

漆って不思議な液体だな~

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