変遷の振り返り
約20年PCで描き続けてきた『フォーカシング絵』。初期の具象的なモチーフから、現在の抽象的な体感イメージへと変化してきたプロセスと、トラウマや身体感覚に与えた影響について、年代ごとに振り返りました。
初期(2005年‐2008年): 外形のモチーフ・圧迫感の表現
もっと前は、アートセラピーやフォーカシングのワークの後に画用紙やクロッキー帳などに描いてました。ここからPCで描くようになりました。
2005.9 001

このころの絵は、コメント付の絵 のあたりに多く使われています。外形のモチーフが分かりやすい絵が多いです。
※ここのコメントは外形から即興でお話を創作したような作りになっているものが多いです。それってフォーカシングなの?と聞かれると、絵の部分はともかく「コメント」部分は若干微妙かもしれません。その反省で、他のカテゴリーではコメントに当たる部分ももっとフォーカシングによせる/フォーカシングそのものの一部のようにする/見に来た人がリスナーになったとしたら/クリアリングアスペースの素材として・・、などの試行錯誤をしました。
2006.11 442

2008.5 1202

自分で自分を激しく責めて/押すことで圧迫感を感じていたような気がして描いた絵: 犬が鏡を見て
鏡の中の犬を圧迫している(つもりで自分が圧迫感を感じている、圧迫されているように感じている)。
(多分クーピーペンシルで紙に描いた? 絵なので、この絵はギャラリーに入れてなかったようです)
中期(2009年‐2024年): 身体感覚・神経系のこと・介入ワークの試み
2009.2 1565

この辺りの絵は フォーカシング絵→リスナーは? や 問い掛け絵 などで多く使われています。外形がある程度ありつつ、内面を向いているような絵が多い感じです。
2010.11 3069

2014.6 3352

2022.4 4289

試した絵。実際の自分はこうだけど、こういう風に誘導したい何かを、絵に追加するワークは頻繁に行っていました。
AIに聞くと、アートセラピーなどで一般的な方法として、描いた「痛みや不安や怒り(ネガティブな嫌なイメージ)を消そうとする」のでなく、安心できる光とか助けてくれる味方や境界とかバリヤーや入れ物(安全やユーモアなど、肯定的な追加要素)を足していくのがあるそうです。私のフォーカシング絵も、描いている後半の過程でそういう要素を足していることが多いですね。
2023.2 4435

後期(2025年‐2026年): 深部の体感・トラウマや物理衝撃解放の試み
2025.3 4900

ここ前後の絵は フォーカシング絵の展示 で使われています。残りは全部ですね。抽象的な見た目の絵が殆どになります。ここのコメントは描いた人が説明的な独り言を言っている感じです。※コメント無しもあります。
2025.6 5052

2026.2 5414

2026.4 5471

2026.7 5644

物理衝撃が起きるのですが、その時に背骨から体を流れてゆく経路とか流れてゆくものをイメージしています。
こうして振り返ってみると、絵の特徴がかなり変化しています。最初は、外の状況などを描くことも多かったですが、体の中の感じ、そしてトラウマやPTSDの感じと、感じているものの主体が変わっていったので絵も変化したように思います。
フォーカシング絵を描いたら何もかにも解決したなんてことはありませんが、
「子供の時からの色々によるトラウマやPTSDが再現しないように常に体をぎゅっと固めていたこと、フォーカシング絵を描くことでそれを少しづつ緩めるヒントになったこと、
緩めると常に体が震えたりトラウマやPTSDが再現したりするので、加減しながら緩めつつ、緩めた結果出てきたものにも対処する」
といったことがある程度できるようになったのは、フォーカシングを習いつつ、フォーカシング絵を描いてきたことによる効果も大きいと考えています。
ここで紹介した絵の他にも、多数のフォーカシング絵を公開しています。ぜひフォーカシング絵の展示などのギャラリーページで、ご自身の感覚と照らし合わせながらご覧ください。
