トラウマ、PTSD発生と治療の模式図

トラウマ、PTSD発生と治療の模式図を作ってみました。これはあくまで私が受け取ったイメージという感じのものです。

1.元気な状態。外側の円:人間の神経、心と身体などの全部を含んだ外形の模式図。内側の円:左は神経系、右は人間の意識。

模式図:元気な状態。外側の円:人間の神経、心と身体などの全部を含んだ外形の模式図。内側の円:左は神経系、右は人間の意識。


2.事故、事件、災害、戦争などで緊張のピーク時。人間の意識は奥に避難し、現実感が薄れる。神経系が前面に出て対処しようとする。

模式図:事故、事件、災害、戦争などで緊張のピーク時。人間の意識は奥に避難し、現実感が薄れる。神経系が前面に出て対処しようとする。


3.神経系が「凍らせて」急場をしのぐ。「凍らせた」箇所はそのまま残る。その場所はトラウマとなる。

模式図:神経系が「凍らせて」急場をしのぐ。「凍らせた」箇所はそのまま残る。その場所はトラウマとなる。


4.平常な状態に戻り、人間の意識が前面に戻る。「凍らせた」箇所に視線が合わない限り特に問題は起こらない。

模式図:平常な状態に戻り、人間の意識が前面に戻る。「凍らせた」箇所に視線が合わない限り特に問題は起こらない。


5.「凍らせた」箇所にたまたま視線が合う=事故、事件、災害、戦争などでの緊張のピーク時に、瞬時に戻ってしまう。フラッシュバックが起こる。PTSD症状になる場合も。

模式図:「凍らせた」箇所に視線が合う=事故、事件、災害、戦争などでの緊張のピーク時に、瞬時に戻ってしまう。フラッシュバックが起こる。PTSD症状になる場合も。

米国PTSD研究センターでは3か月以上PTSD症状(感情不安定で取り乱す、常に神経張りつめ、すぐ驚く、警戒心強い、急に涙出る、フラッシュバックや、悪夢を繰返し見る等)が続くようならば治療を受けることを勧めていますね。ここから治療編です。


6.心理療法の治療者のもとで言葉、イメージ、身体の固まって凍っている場所に意識を向けたり(セラピーによって手法は異なる)して治療、トラウマを少しずつ減らしてゆく。

模式図:心理療法の治療者のもとで言葉、イメージ、身体の固まって凍っている場所に意識を向けたり(セラピーによって手法は異なる)して治療、トラウマを少しずつ減らしてゆく。


7.気持ちが不安定で足が地についていない状態で治療を強行してしまったり、「凍らせた」箇所を強く直撃してしまうと、強いトラウマ反応、フラッシュバックなどが起こり、症状が大幅に悪化したりする場合がある。

再トラウマ化と呼ぶ現象。1人でやっていても、治療者と2人でセラピーを行っていても起こりうるが、経験のある治療者と行う場合の方が安全だと考えられる。(事前に防止してくれる可能性が高い、万一悪化した場合でもその場合の対処ノウハウを持っていると思われるので)


8.トラウマになった、「凍らせた」箇所を拡大したイメージ図。沢山の神経系の子機が一生懸命何かを抑えてくれているのを空想したもの。

模式図:トラウマになった、「凍らせた」箇所のイメージ図。沢山の神経系の子機が一生懸命何かを抑えてくれているのを空想したもの。

最初、「あなたもフォーカシング絵を描いてみませんか」みたいな記事を書こうと思ったのです。しかしどこかで見た記事が頭をよぎりました。絵を描くのを安易に勧めるのは危険ではないか?と思いました。次に、結局トラウマ、PTSDはどのように起こって、治療はどのように行われるのか、それをすごくおおまかに要約したものを作りたくなった結果がこの記事です。

以下は、気になった記事の引用や私が昔聞いていたことなどです。

アートセラピー注意点:強いトラウマ反応が出る場合がある。急にフラッシュバックが出る可能性もある。専門家のもとで行うのが望ましい。

トラウマを処理するためにアートを使うのは、役に立つのか、それとも単に自分を再トラウマ化させているだけなのか?
トラウマアートナラティブセラピーっていう、暴露療法みたいなのを受けた。私の人生は地獄だよ? 暴行を目撃したことからくるPTSDで死にそうになり始めたんだ。そしたらセラピストは、これはプロセスの一部で、私の年齢層の人には、治療後数ヶ月間は地獄のようなPTSDの症状が続くのが普通だって言うんだ。

以下は私の25年ぐらい前の知識です:
1回のワークショップで激しいワークをしすぎて、心の中の色々を出しすぎ状態になって(トラウマやらPTSDの症状が激しく表に出るようになった状態か)猛烈に苦しい感じとなりその後大変に難儀する人が割と多い。「ワークをした後こんな状態になりました。助けてください!」と言って来訪した本人も、しりぬぐいをするはめになったセラピストもすごく大変な苦労をする、という話を(※25年ぐらい前に)よく聞きました。今現在は皆もっと注意深く加減してワークするようになっているのだろうと思います。

基本的に、受け止められないほどの分量を一度に出したらまずいわけですね。”耐性の窓”を超えないようにする、などと表現するようです。
AIに聞くと、セラピストはそれを見極めて、ぎりぎり受け止められそうな分量の重さや痛みが出るように毎回セッションを行うとのことでした。また「気持ちが不安定で足が地についていない状態で治療を強行」などは以下の「三段階モデル」をきっちり行う場合には起こらないとのことでした。

ソマティック・エクスペリエンスやEMDR、トラウマインフォームド・ケアなどでは、一般的に「三段階モデル」という進め方が取られるそうです。

第1段階:安全と安定化 で 「今ここにある安全」を確認しリソースを増やす。セルフコントロールのスキルを身につける。
第2段階:トラウマ記憶の処理・直面。安全の土台がしっかりとできてから初めて、過去の「凍結した記憶」に少しずつ光を当て、解放していく。
第3段階:統合と社会復帰。トラウマを過去のものとして統合し、現在を生きる力を取り戻してゆく。

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