何回かゲシュタルト療法ワークに参加した時でした。私はそれまであまりちゃんとワークが出来ていないと感じていました。ほかの参加者の人のように何かをうまく引き出せない(エンプティチェアにトラブルになっている人をイメージして、つまり呼び出して対話して、ワークをするのができない)というか。

その時の海外から出張ワークをしにきた先生は、私が何か苦手なタイプだったのか、私の方に何か問題があったのか、指導があまりうまくいかない様子でした。私は「今回も何も出てこないで不完全燃焼な感じで終了なのかな」と思っていました。
ところが何かのきっかけで、ええと、何かが起こりました。多分「申し訳ないが私はあなたをあまり手助けできない」とその先生に言われた時だったかと思います。

突然目の前が段々暗くなりました。体の力が抜けていき、立っていられなくなって座り込みました。力は入らないままでした。見える範囲がどんどん狭く、小さくなりました。少ししか物が見えません。音がよく聞こえなくなり、ものを考えることができにくく、頭が回らなくなるというか、何かのショック症状みたいになったというか。
とても寒くなり、自分は意識の奥の方へ引っ込んで、現実感が薄れ、今見ている光景は現実ではなくTVを見ているだけであるような感じがしました。今、ここにいる感じが、薄れるというか。
全く記憶にないような感覚、心身の状態であるのに、何やら覚えがあるような遠い感覚もありました。
まともに動けなくなったので訳が分からないながら、非常にまずい状態になった気がしました。しかし改善や復旧のために何もできることがないように感じました。
しかたないので、「今どんな感じ、どんな状態になったのか」をできるだけ記憶しておくことにしました。そうしておけば将来何かの役に立つかもしれないし、他にやれることもなかったので。10年とか20年後なら情報を増やすとか何かで対策ができたり・・したらいいな、みたいな気持ちでした。
そんなこんなで、他の参加者に心配を掛けつつ、妙な状態になってワークは終了しました。その後少しずつ回復し1週間ぐらいで参加前の、元の健康状態ぐらいのレベルには戻りました。
何かのきっかけで、昔の何かがフラッシュバックする?というかトラウマ、PTSDみたいなものが呼び出されるような感じなのかなと思います。
何かあった時にすぐ、その時の痛み、苦しみ、恐怖、気持ちを泣くとか誰かに支えてもらうとかで発散すると、トラウマ、PTSDにはならない、という話があります。
子供の時それが出来ればよかったと思います。しかし、泣くとか誰かに支えて貰える環境が無ければ、それはできないのだと思います。
感情を出してもいいのだと許可されている、許されている、そうしても安全だと思える環境がなければ、ぎゅっと体を固めて歯を食いしばって耐えるしかなかったのだと思います。
ただ、固めてもなくなるわけじゃないので、何かきっかけがあるたびに、それは出てきてしまうのだと思います。
その後、大分後の話ですが、大まかに言うと、絵でフォーカシングして確認しつつ、ぎゅっと固めるのを少しずつやめつつ、その結果出てきてしまうものをちょっとずつ受け止めようとしつつ、全体の復旧を図る、というような方針になりました。
